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デュプイトレン拘縮 ③ ~新しい治療(注射療法)~

デュプイトレン拘縮の講演会に出席してきました。現在、手のひらへ注射をすることで手術と相同な治療成績を得ることができつつあります。 注射をできる資格には、日本手外科学会専門医であり本疾患の注射手技のラーニング講習を修了した先生となっております。私もその一人ですが、ほかの先生方の治療を見る機会もすくないため、大変、勉強になりました。皮膚裂創などの副作用の対応など、実際の治療経験から得られたお話しが聞けて今後の治療に生かせると思います。  

デュプイトレン拘縮 ② ~新しい治療~

 デュプイトレン拘縮の治療選択枝が増えています。  従来は手術的に摘出することが基本となる本疾患でしたが、病態によっては、注射治療で可能となります。  本薬剤を使用できる条件は、医師が規定の研修(日本手外科学会専門医であること。ラーニング講習会を修了すること)を満たす必要があります。  当院では、これら薬剤を使用可能ですのでデュプイトレン拘縮治療でお困りの方は、是非、ご相談いただければと思います。

デュプイトレン拘縮 ① ~その病態~

もしも、「てのひらに線状の硬い索状物があるな」と思ったら思い出しほしい病態の一つに「デュプイトレン拘縮」という病気があります。よくばね指(手を握るときに曲げにくい、あるいは、伸びにくい病態、腱鞘炎の一つです)と間違われることも多い病態です。そのため、「無理に使わない経過をみてください」と指導受けていたり、民間療法でばね指と扱われて「温めたらよくなります」「マッサージをすると楽になります」と誤った施術を受けている方もいらっしゃいます。 この病気は、握ること自体は支障がありません。しかしながら、手のひらの皮膚が次第に突っ張ることで指が伸びにくくなります。テーブルテストで陽性ですと、「顔が洗いにくい」「指先がひっかかる」などの生活上の支障がでてきます。病態の詳細は、またご報告いたしますが、現在は、昨年から認可された注射治療で改善する方法が選択できるようになっています。 この病気かなと思う方は、必ず手外科専門医にご相談ください。適切なアドバイスが重要となります。