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11月, 2021の投稿を表示しています

本日の手術後症例 ~母指CM関節症の手術後~

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  本日の外来には、昨年手術をした母指のCM関節症術後の方がいらしていたので、動画をとらせていただきました。 手術なので、指を使う上で馴染むまで気になることもあったようですが、本日で1年ぐらいです。 外観ではわからないぐらいの状況の傷です。右手を手術されています。 動画も撮影させていただきました。 つまむのも力がしっかり入っています。私の指の色も変わるくらい引っ張り合いができています。「痛みがとれたのが何よりです」と伺いました。 動きやすいとは言われなかったのですが、関節形成術という方法にしているので、手のひらをテーブルにつけることは、関節固定術よりもしやすいことが多いです。 肉体労働などしっかり手指のつまみ動作が必要な方にはご相談で固定術を行っています。どちらの手術にも長所、短所はございますので執刀していただく先生とご相談がよろしいかと思います。 「無理しないでつかえば大丈夫」「痛くないように使ってください」は、私も申しますが、永遠にこの2つの説明だけでは患者さんも納得していただけないと思います。 お困りの方が来訪される訳なので、対策として手術もあることをきちんと説明してくれる整形外科医、手外科医とご相談いただくのがよろしいかと思います。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com

今日の橈骨遠位端骨折 術後

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  ここ数週間は、橈骨遠位端骨折をお預かりすることが多いようです。ご紹介いただく先生方にはこの場を借りてお礼申し上げます。今後も誠実に取り組んでいければと思います。 今日の患者さんは、55歳 女性でした。自宅で転倒されて来訪されました。関節面にかかる骨折線と転位が大きいことから手術をお勧めしております。 出来あがりの写真です。 術後は、最初の1週間はリハビリ来院時に手関節の屈伸を45度ぐらいまでリハビリの先生と練習を一緒に行い、1週間後からは、自宅では固定を外して生活いただき、外出時は固定具を使用していただく流れです。 手術をしない場合は、きちんと骨折を整復してギプスで固定で4から5週間を続けます。このきちんと整復してが難しいですし、転位して癒合するとその後の不具合を治すのも大変です。 比較的、遭遇しやすい橈骨遠位端骨折はきちんとした治療で良い成績を目指したいものです。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com

尺骨神経麻痺による再建手術(肘部管症候群) 腱移行手術後

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本日は以前に手術した肘部管症候群という尺骨神経麻痺でお困りの人の手術の患者さんです 「手指が握りにくい」「物をつまみにくい」「開いたり閉じたりができにくい」といった具体的な不自由を自覚していた方です 外観でわかるようですともう整形外科医と同じ目線ですね。左手の指と指の間が委縮してやせています(何となく指の筋が際立って見えたらすばらしい)。 動画も載せてみましょう。 先ほどの、 「物をつまみにくい」「開いたり閉じたりができにくい」がみえてきます。また、この方は指を伸ばそうとすると鷲の手のような動き方をしていました。これは「 鉤爪用変形 」と呼ばれる典型的なアンバランスな状態です。別の方ですと「どんぶりを持とうとすると、淵に手が当たってしまいます」とお困りでした。 この方には、大変なのですが、神経剥離と腱移行という使いにくくなった状況の指を操り人形の糸を付け替えるような手術(細かすぎますので、ここでは内容を割愛させていただきます)を行いました。尺骨神経の再建術式名を挙げておきますと、Neviaser法とBurkhalter法の併用です。再建法の中で私の得意としている方法の一つです。 手術後の外観と動画を置いておきます。外観が何となくふっくらしてきました。 また、傷もあんまり目立たないかと思います。 次に動画です。 握りも滑らかになりました。つまみ動作もやりやすいとのことです。 この肘部管症候群による尺骨神経麻痺はあまり不自由さが目立たないため(細かな動作が困るのであって、大きく握ったり開いたりには支障がないのです)、ご本人だけで悩んでいる、あきらめている方も多い印象です。 しかしながら、どうぞあきらめないでください。上手く相談していただき良い方法を一緒に考えていただければと思います。 小生も10月から日本手外科学会認定指導医を拝命しております。 手肘のけがでお困りの方には、お役に立てることもあるかと思いますので、 ご相談いただければ幸いです。

へバーデン結節の手術による治療方法① ~関節固定術~

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 へバーデン結節の治療は、最近、エクエル®を始め、色々なアプローチの仕方が あります。実際、仕事での痛みや関節に水ぶくれが頻回に発生している人にとっては、その場しのぎの治療にも限界を感じられる方もいらっしゃると思います。 今日の画像は、昨年に関節を固定した患者さんの画像です。仕事(介護職)で使うたびに痛みが続くため、どうにかなりませんか?というお困りでした。 ちょっとわかりにくいかもしませんが、 人差し指と中指の第一関節を固定しています。 手術したあと、 2週間の固定期間 をいただき、徐々に自動運動を開始しました。写真上のようにつまんでもきちんと力が入っていますね。また、下の写真ように握りこみも十分です。 動画も載せておきます。使い慣れてくる必要もありますが、仕事も前職に復帰されて痛みがなくなったと喜ばれております。(反対側の手指がしびれるので相談をうけております。うれしい限りです。) へバーデン結節の治療はすべてが手術ではありません。使う時しか痛くないのですが、それがずっと続くことを「あきらめていませんか?」。手術をするのは最終手段ですが、治療を完了することも可能です。  小指以外の場合は、2週間程度の外固定 なので、 骨折してギプスを4週前後する治療と比べてどうでしょうか?。 手術をすると不自由なようですが、お困りの方でしたら、仕事場や家族の協力を得るのも頑張れる日程にも見えるのは、私だけでしょうか?  実際の診療では、下のような会話で外来が終わることが多いかと思います。私だと右のように思う患者さんもいるのではないかと思います。 「様子を見ましょう」 → 「いつまで様子見るのかな」 「痛くなったらきてください」→「また痛くなりますよね」 痛いこと、つらいことを我慢する治療でお困りの方は、きちんと相談できる環境を手に入れていただければと思います。