へバーデン結節の手術による治療方法① ~関節固定術~

 へバーデン結節の治療は、最近、エクエル®を始め、色々なアプローチの仕方があります。実際、仕事での痛みや関節に水ぶくれが頻回に発生している人にとっては、その場しのぎの治療にも限界を感じられる方もいらっしゃると思います。

今日の画像は、昨年に関節を固定した患者さんの画像です。仕事(介護職)で使うたびに痛みが続くため、どうにかなりませんか?というお困りでした。




ちょっとわかりにくいかもしませんが、人差し指と中指の第一関節を固定しています。手術したあと、2週間の固定期間をいただき、徐々に自動運動を開始しました。写真上のようにつまんでもきちんと力が入っていますね。また、下の写真ように握りこみも十分です。




動画も載せておきます。使い慣れてくる必要もありますが、仕事も前職に復帰されて痛みがなくなったと喜ばれております。(反対側の手指がしびれるので相談をうけております。うれしい限りです。)

へバーデン結節の治療はすべてが手術ではありません。使う時しか痛くないのですが、それがずっと続くことを「あきらめていませんか?」。手術をするのは最終手段ですが、治療を完了することも可能です。 

小指以外の場合は、2週間程度の外固定なので、骨折してギプスを4週前後する治療と比べてどうでしょうか?。手術をすると不自由なようですが、お困りの方でしたら、仕事場や家族の協力を得るのも頑張れる日程にも見えるのは、私だけでしょうか?
 実際の診療では、下のような会話で外来が終わることが多いかと思います。私だと右のように思う患者さんもいるのではないかと思います。

「様子を見ましょう」 → 「いつまで様子見るのかな」
「痛くなったらきてください」→「また痛くなりますよね」

痛いこと、つらいことを我慢する治療でお困りの方は、きちんと相談できる環境を手に入れていただければと思います。 








 


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