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今日の症例から ~ 手根管症候群対立再建術 術後経過 ~

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手根管症候群、母指球筋萎縮に対する対立再建術 術後8か月 「手指がしびれて力がいれにくい」「ペットボトルのフタが開けにくい」 との愁訴で来訪されておりました。 検査の過程で手根管症候群であり母指球筋の萎縮(筋肉のふくらみが減ってくる状態)が出現んしていました。 「手指が使えるようになりたいのです」とのリクエストでもありましたので、手根管開放術と長掌筋腱を用いたCamitz法と呼ばれる対立再建術をさせていただきました。 通常の手根管症候群の手術よりも固定期間をいただきますが、早期に手指に力を入れてつまむ動作ができると考えております。 開放術のみで正中神経の自然な回復を待つ先生も多いのですが、(私も患者さんによってはその方法を採用しております)本当に戻るのか?など判断基準はなく、まだまだ不確実なことも事実です。  下の写真は術後8か月の写真です。外観もきれいですし、しびれは消失しているそうです。 下の動画でもわかるようにつまむ力も回復しています。しびれもとれているようですので、好きな草むしり(まめな方でして、熱中症には注意してもらっています)もやりやすくなっていて、大変喜んでいただきました。 患者さんのお困りごとは一人ひとり異なります。あきらめず、ご相談していただければ何らかの方向性が得られると思います。 「様子見ましょう」も良いのですが、いつまで様子をみるのか?を意識して主治医の先生とご相談するのも一考かと思います。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com