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関節リウマチや指変形に対する人工指関節置換術の術後

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  手指の機能障害があると、物を握ることが困難であったり、外観が小指側へ曲がっているので、患者さん自身が寂しく思われる方がいらっしゃいます。 握ることは、できるのですが、上手に伸ばすことができず、「顔を洗う時に手がそろわない」「指先がぶつかるため、テーブルに手を付けるときにつらい」など本人にしかわからない苦労もあります。「痛くないから大丈夫」「もうなれたから大丈夫」「あきらめています」など、消極的な納得のさせ方もあるようです。 私自身は、関節リウマチや高度の指の変形性関節症の方には、人工指関節置換術という方法もあることをお話ししています。万人に受け入れられるわけではございませんが、関節リウマチや変形性指関節症には除痛と可動域の回復、外観の改善などが可能となります。 写真は75歳の女性の手です。関節リウマチの方です。画面の右(患者さんの左手)が手術をした手です。右のように握りこみもできますし、伸ばした時の外観もよさそうです。 動画も上につけてみました。手術後6か月ですので、だいぶこなれた感じですね。患者さんにとってのベストな治療は、必ずしも手術ではないのかもしれませんが、「あきらめる」「我慢する」をゴールにしなくても良いのかなと思う次第です。体力的な問題はこの手術にはあまり問題ありません。術後のリハビリテーションをどれだけ時間をとっていただけるか、理解していただくかです。治療結果は「手術のでき半分、リハビリ効果半分」の気持ちでお話ししています。 難しい話になっていますが、手指の変形でお困りの方、関節リウマチでお困りの方に希望のある、良いイメージを持っていただければと思います。