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5月, 2020の投稿を表示しています

今日の症例から ~肘の専門医から見た野球肘①~

  中学1年生の野球肘の相談を受けています。 他院で受診すると「ねずみがあるから3か月お休みしてください」と言われたようです。  休むことは、悪くないのですが「どう休むのでしょうか?」 トレーニングをすると言われていたようですが、「休んだ先の結果とその時うまくいかなかったら何が起きるのか」について言及していないのです。  外側型の野球肘で遊離体がある場合、ひっかかりがでますので痛みがでること必発です。プレイしているどこかで引っかかる、痛みがでるなら早めに鏡視下摘出が選択枝と出てくるべきです。   小頭の欠損が大きければ, パフォーマンスの回復を目指すなら関節形成術を考えます。  野球肘の検診については、色々な考え方があり ます。トレーナー目線、医師目線などできる手技によってその手法、指導方法、などさまざまです。受診する前には、かかる医院が 肘専門医であるかを確認してから相談して欲しいです。  お願いします。

今日の症例から  ~手根管症候群~

 たびたび掲載させていただく手根管症候群です。  「指先の感覚が鈍いんです」「服のボタンがかけずらい」などの症状がありませんか?  「たまにしびれが強くなる」「朝だけだから大丈夫かな」など、患者さんから伺う最初のサインはためになります。  決まりはないのですが、1か月もしびれが続くなんておかしいなあ?と感じていただければ、一度、ご相談してほしいのです。  そのままにしておくと、治療しても回復しにくくなることがあります。その境界線を越えないように早めの受診をお願いいたします。  早めの受診で治るのに、、、。  もったいないです。  80歳を超えても初発のしびれならば治る人は、治ります。症状も良くなります。  あきらめないでほしいです。

今日の症例から ~上腕骨外顆骨折~

  子供さんの肘骨折で注意が必要なものは、この上腕骨外顆骨折です。転倒、転落してけがをする骨折ですが、意外と肘の曲げ伸ばしができたりします。  また、一見、大きなズレがないようにみえて、開業医さんで保存的にギプスで対応しますが、途中でズレてしまうこともあり注意が必要な骨折です。  肘の骨折ですが、手関節まできちんとギプス固定することが肝心です。  子供の骨折は、心配が尽きないと思います。  きちんとした説明、治療方針をもって診療してまいります。

外来の混雑状況

  新型コロナウイルス感染症予防対策にご協力いただきありがとうございます。  当院でも、来訪時の検温を実施しております。通常診療ができるように最善の注意を払って診療させていただいていております。  診療時間(午前中9時から11時)によっては、social distanceに注意が必要な時間もございます。  待合での工夫などをお願いしている状況ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

早く相談に来てほしい骨折② ~手指の骨折~

 手指の骨折では、意外と腫脹や内出血が乏しく、時には動かせることも多いです。  「ものに強く打ちつける」「スポーツでひねる」などで発生しています。  捻挫と間違えることも多いのが事実です。レントゲン1つで確認ができますので、診断をつけるか否かが重要です。捻挫ではなく、靭帯損傷が見つかることもあります。  骨折の場合は時間がたつと、ゆがんでつくこともありますので、やはり早期診断、早期治療がベストと思います。