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海外の学術論文に掲載されました

  先日、慶應義塾大学上肢班の鈴木拓先生の論文が海外の学術雑誌に採用され、私も共著者として掲載されました。以前、日本で私が発表していた症例も加えて鈴木先生がまとめ上げた英語論文です。  TFCCのロッキング(英語ではブロッキングになっています)の症例です。ちょっと専門的ですが、慶應義塾大学の中村俊康先生がTFCCの三次元解剖を解明し、臨床治療の流れをリードしてきた分野です。私自身も直接、中村先生にご指導いただき臨床に生かしてきた分野ですので、形になると感慨深いものです。  本疾患の病態解明の基礎になる論文になりますので、今後の患者さんの治療にもプラスになるものと思います。

今日の症例から ~肘内側側副靭帯損傷とMRI~

  本日は靭帯縫合術を施行してまいりました。  診断基準にMRIだけを用いる先生が多いかと思いますが、私は局所麻酔を用いてのストレス撮影を重要視しています。肘の機能として外反した時に前腕屈筋群とともにどれだけ支持性が残っているかが重要だからです。  前腕に内出血が出ているなどはまさに屈筋群の損傷を強く疑うサインです。私自身は学会の発表と論文発表をしてきましたが、今日の患者さんもまさにその流れです。  MRIだけとって「切れていますが大丈夫でしょう」と言われても何をもって大丈夫なのかが重要です。  大丈夫の根拠が先生の経験だけが頼りでは、その先生が専門医でないなら、、、。どうでしょうか?  私は不安です。