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今日の症例から ~野球肘検診を行うということ~

  野球肘の検診については、色々な考え方があります。トレーナー目線、医師目線などできる手技によってその手法、指導方法、などさまざまです。  検診で大切なことは、保存的治療がどこまでできるのか、どこからが手術適応なのかがはっきりと明言できることです。外側型を保存で治療することは正しいです。  では、いつまで見るのか?判断の基準は?それによる結果は?治療経験があるのか?  患者さんである、皆様は、必ず、確認、質問してあげてください。大切なお子さんの先がかかっています。  納得いくお話しがしていただけるかがポイントとなります。

早く相談に来てほしい骨折①(~舟状骨骨折~)

  いつもと異なるタイトルですが、舟状骨骨折(手関節)は、初期治療と陳旧性、偽関節になってからの治療では、患者さんの負担が大きく異なります。  新鮮骨折ですとheadless screwで対応がほぼ可能ですし、外固定も短期間で済みますが、陳旧性、偽関節になってしまうと、腸骨(骨盤の骨)や橈骨遠位部などから新鮮骨を採取しての骨移植術となります。また、骨折の癒合を待たなくてはいけませんから、必然的に骨癒合期間(レントゲン判定で約3か月)までは外固定、装具、使用制限など生活の負担がかかります。  「転倒したけどすぐに手関節が40度ぐらいは動いたからOK」などと思っていても、3日ぐらいずっと「動かすと手首は必ず痛い」などの方は、必ず整形外科、手外科専門医にご相談していただきたいです。  見つけてもらったら適切な治療が受けられますし、骨折がないならば安心して、その後も生活できます。  安心、安全を心掛けることは、日常生活を維持するためにも重要です。