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11月, 2018の投稿を表示しています

サッカー選手と足関節捻挫

  サッカー選手は、足関節の捻挫が多いスポーツの一つです。香川県には、足の専門医はいないため、小生が治療を担当することが多くなります。幸い、大学の足の専門医(評議員)の先生方にお世話になっておりました関係でどこまで治療できるのかをお話しできることが可能です。  先日も陳旧性の足関節靭帯損傷の手術治療をさせていただきました。本人曰く、球をもらってからの切り替えしやドリブルする時とデフェンス時の切り替えし運動が不安定で困っていたとのことでした。6週目からサッカー練習を再開されています。高校生活の限られた時間の中でけがのために練習を休むことは大変つらいことです。  ただ、漫然と待っているのでは何も生まれません。正確な診断、適切な治療を受ける権利が患者さんには常にあると思います。 

日本肘関節学会の座長依頼

  先日、日本肘関節学会の座長依頼のお手紙がとどきました。雪まつりが札幌で開催される時期ですので、まずは宿泊確保が大切です。  日本レベルの肘関節に興味のある整形外科医が一同に会して議論、発表する2日間です。  座長の依頼は、いつもながらですが、身の引き締まる思いです。活発な議論の中に新しい思考、工夫がみられるので楽しみな2日間です。

転倒後の手関節痛 ~骨折は見つけるのも難しいものです~

  転倒後1から2週間たっても痛みが取れない方が来院されました。近医でレントゲン撮影をするものの骨折はないでしょうとのことでした。本人は掌の小指の付け根が痛いようで掌側から押すとよけるように痛がりました。私もレントゲンはとりましたが、判然としないので、CTを依頼したところ、今回は、有鉤骨鉤骨折でした。鑑別診断のレベルでは豆状骨や三角骨も可能性があります。最初の段階で「骨折はないです 」と言われることもあるかと思いますが、痛みが続く場合には、もう一度、どうぞ整形外科医にご相談ください。  肋骨骨折なども2週間ぐらいした方が、骨折線が分かることも多いです。患者様にとっては煩わしいことかもしれませんが、いつか治るだろうが本当に治るかはご相談しながら行わないと想定外の展開となります。

日本足の外科学会 ポスター発表

  この週末に日本足の外科学会が木更津で開催されました。関連病院の先生にお願いして、ポスター発表していただきました。腓骨筋腱脱臼の発表でしたが、無事に終了したようです。  実体験として学会での質疑応答の経験が次の臨床に生かされます。発表の後にデイスカッションしていただければさらに良い経験になります。学会に行くのも大変なのですが、何かをつかんでもらえれば苦労もひとしおと思います。