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肘内側側副靭帯損傷

  少し古くなりましたが、大谷選手が肘の靭帯損傷の再建手術を行いましたね。野球選手、とく投手にとっては負担のかかる部位の一つと言えます。topレベルの選手にとっては、機能の低下は許容されるものではないことは想像に難くありません。  野球選手のレベルにもよるのですが、どこまで治療対象として手術をしてまで直すのかが重要です。当院では館林慶友病院の伊藤先生の開発された方法である伊藤法を踏襲して治療を行っています。詳細は割愛しますが、安定した成績を得ていますので、最大限のリクエストにお答えできるかとおもいます。  患者さんに乗り越えていただく必要があることとしては、手術をした後のリハビリを上手に焦らず、地道に続けることが治療成績に直結することも強調しておきたい一つです。

手のひらが突っ張ります。なぜでしょう?

  50台の男性です。掌に皮膚つれができていて、曲げるのはできますが、伸びません。とのこと、しびれもないし、痛くもないので、放置していたとのことでした。  外科にいって様子をみてと言われたとのことです。  デュプイトレン拘縮という名前がついている病気でした。この病気は原因が不明なのですが、掌や指の腱膜にコラーゲンが沈着して結節ができます。放置すると数か月ごとですが、皮膚の突っ張り、こぶを引き起こし、伸びにくくなります。ひどい手では、指MP関節が90度以上に曲がったままになります。  様子を見るのは、良いのですが、「いつまで」「どの程度」待っていいのか、定期的に医師と確認する方が良いのか伝えると患者さんは安心するのではと思います。  この方は、テーブルテストも陽性ですので、治療対象です。手術、注射と現在はバリエーションがございます。クリニックは常に相談できる間柄でいたいと思った患者さんでした。  デュプイトレン拘縮研究会( www.dck.jp/ )では、本疾患の治療可能な医療機関を提示しています。本疾患の専門医ですので、どうぞご相談ください。