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今日の症例から ~肘関節内側側副靭帯損傷の考え方②~

 野球肘の患者さんを多く預からせていただいています。今回は肘靭帯損傷と多血小板血症治療の考えについてです。  スポーツ業界での治療トピック(特に膝)では多血小板血症注射(PRPあるいはAPS)がもてはやされてもいます。私も今後の展開に期待している一人ではありますが、先進的な取り組み(治療とまでは言えない)です。まだ痛みの抑制と組織強度が正常に達成するのかなどの治療成績は、上肢の世界では未知のものです。さらに、保険医療ではなく(関連治療は診察も含めてすべて自費)コスト的な問題(10万から30万)も顕著です。肘内側側副靭帯については、破断強度の負荷率からも特殊事情の多い部位ですので、今後の展開を注視していきます。  患者さんにとって確実に相談できる医師を探す必要性がある疾患の一つであることには、変りはありません。