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10月, 2022の投稿を表示しています

突き指も気を付けてください

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今日は突き指の患者さんの経過です 。 他院で1か月ほど経過をみていたようですが、指先が曲がったまま伸びないとのこと。 レントゲンでは骨折もないので、様子を見られたようです。なかなか腫れがひかないので当院に来院されました。 診断は指伸筋腱断裂(マレット指)でした。日本手外科学会HPの記事を参照いただくと大変、参考になります。記事のPDFはこちらです。( 6maretto_4.pdf (jssh.or.jp) ) 治療は保存療法が多いのですが、頑張って装具をつけていただくのが患者さん泣かせでもあります。 手術療法の場合は、ワイヤーを埋め込みにして、外固定を最小限の日数にできる ように治療をしています。もちろん、手術がすべてではないので手 を早く使用したい方には手術もおすすめ というものです。 左の方の指は小指の保存療法をされた方の最終加療です。 途中、腫脹がひかないので本人も気にされておりましたが、まとまるところに収まったようです。 もともと指が伸展しやすいようですが、仕事のパソコン動作も問題ないようですし、買い物や新聞紙をまとめる動作もできているとのことです。 保存療法でも左の図の方のように行くと私もほっとしますが、保存療法の成績には実際には、ばらつきが多いのも事実です。 曲がったままでも痛みはないのですが、外観が気になるのは生活の質に影響を与えるものです。気もめいりますよね。 一方、医師にも得意不得意は残念ながらございますので、専門的な知識に基づいた提案が大切になります。 マレット指は保存療法から手術まで、治療方針に幅がある疾患ですので、お世話になっている先生とよく相談をしていただき、最善の方法を選んでいただけるように願うばかりです。

今日の患者さんから ~手根管症候群の手術後の傷~

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  いつも同じ画像で申し訳ございません。 手根管症候群での手術後2か月の傷を撮影させていただきました。 左手の手掌部の傷が手術痕です。内視鏡手術などいろいろな方法で手術が提供されているかとは思いますが、丁寧に扱ってあげるとそれほど目立つ傷ではないのですが、どうでしょうか。 患者さんにとって、手術は緊張する瞬間です。病気を相談するにあたってもどのような治療があるのか、手術ならばどのような方法があるのか、できれば術後どのような流れになるのか、きちんと相談できる先生と診療できるのが理想的です。 私自身、説明がうまく伝わっているか不安になることもありますが、納得いくまで、医師と患者さんとで会話のキャッチボールをしていただくことが次の良いステップにつながると思います。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com

本日の症例から ~肘内側側副靭帯損傷とMRI~ 

肘関節の靭帯縫合術を施行してまいりました。 最近は開業医さんでも MRIを持っている施設も多くなり、靭帯断裂の確定診断にMRIを 用いる先生が多いかと思います。 私も靭帯の損傷程度を把握する上ではMRIが有用だと思いますが、昔ながらの局所麻酔を用いての外反ストレス撮影の所見も重要視しています。 肘の機能として外反した時に円回内筋をはじめとする前腕屈筋群とともにどれだけ支持性が残っているかが実際には重要だからです。 前腕に内出血が出ているなどはまさに屈筋群の損傷を強く疑うサインです。 私自身は前腕屈筋群の内出血は靭帯損傷を疑うサインとして重要であると考えて、 学会の発表と論文発表をしてきましたが、今日の患者さんもまさにその流れです。 もしも受診されている医師からMRI撮影から 「靭帯切れていますが大丈夫でしょう」と言われても何をもって大丈夫なのかが重要です。 大丈夫の根拠が先生の経験だけが頼りでは、その先生が専門医でないなら、、、。どうでしょうか? けがの診断と治療方針の説明は非常に大切です。 患者さんにきちんと伝わるようにお話しするのが大切と思います。