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7月, 2019の投稿を表示しています

足関節捻挫(外側靭帯損傷)の陳旧例

  最近、多く拝見するのは、足関節の外側靭帯損傷です。  スポーツや何気ない捻挫ということで、様子をみていたとのことで1,2か月してから来院される方が多いです。  自覚症状があるような、ないようなお話しの方も多いのですが、 「階段を降りるときに抜ける感じがする」「坂道を降りるときが何となく怖い」「つま先立ちをすることがつらい」などが多い印象です。  靭帯が緩い(靭帯が切れていると緩くなります)あるいは伸びたまま生活していると前述のような不安定性が残ります。  緩いまま生活している方もいらっしゃいますが、お困りの方も多いのも事実です。お話しをしていると患者さんに共感していただけるようです。  ちょっと気になる方はどうぞご相談ください。

小指のしびれ ~肘部管症候群~

  手指のしびれが、首から来ていることも多いですが、肘の内側で圧迫されて発生する場合もあります。昔は、大工さんや肉体労働者の方がご相談を受けることが多かったのですが、最近は70歳以上の高齢の方もご相談を受けるようになりました。  意外かもしれませんが、痛みを伴うしびれはつらいのですが、それを超えると(慣れてしまうと)生活に困らないとおっしゃる方がいます。  ある意味その通りですが、神経由来のしびれを放置しておくと次第に神経自身が損傷してしまい、筋肉の萎縮に伸展します。そこまで行くと今度は「新聞や袋がつまみにくい」「ボタンが留めにくい」といった不具合が出やすくなります。  神経の圧迫症状は頸椎、腰椎だけでなく上肢の末梢神経でも看過できない病態です。少しでも思い当たることがあればお近くの手の外科専門医にご相談ください。

今週の症例から ~橈骨遠位端骨折の治療タイミング ②~

 先日、橈骨遠位端骨折の変形治癒の患者さんがいらっしゃいました。変形治癒というのは、「曲がって骨がくっついた」ということです。  どの医師も骨が癒合するために治療いたしますが、「機能的に障害が残らない」「怪我する前と同じように使えるようになる」などを目標としていると思います。  この患者さんは、「手関節を捻る時に小指側が痛い」「手をそるときに痛い」との問題が残ってしまいました。  実際には、この症状は初期に適切な治療方法があるのですが、時間が経って慣れる人も一定数いらっしゃいます。  程度の差ですが、困る・困らないには境界線があります。  骨折した時点で、どの状態を目標として治療開始するのかを確認すると、「ちょっと曲がっていても」「ちょっと変形しても」びっくりしないですよね。  きちんと治したいとなれば、また方法が変わることもありますので、お世話になる先生と必ずよくご相談しましょう。  私自身は、正しい説明が、治療の安心を増やしてくれると信じています。

当院のトイレの改修工事

  この7月12日より3週間の予定でトイレ・風呂場の改修工事を予定しております。少しづつですが、患者さんにとって良い入院環境を提供できるように改善を図ります。  工事中はご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。