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手指の痛みに対するエクエル™への期待

 最近、手外科専門医なので、 手指の節の痛みがどうにかなりませんかと ご相談をうけています。 なかなか手を休ませながら、仕事を続けるのも 難しいので、何か他に方法がないものでしょうか? とのことでした。 過去のブログでも保存的なテーピングや手術的な方法まで お伝えしていることが多かったのですが、 テーピングや固定装具にしても、手術加療にしても どちらも患者さんのライフスタイルの 変化をお願いする形や仕事を一時中断していただいて 手術をお願いする治療方法が多いため、 間の治療方法はないのかなと考えている次第でした。 その中で 「大塚製薬 エクエル™」 が期待できるのかな と考えております。 ここ数年の 日本手外科学会でのランチョンセミナー(学会の会期に企業が主体となって講演するセミナー)開催 や 今日の治療指針2020に代替治療として掲載 されていることからも期待したいところになりつつあります。 婦人科領域では更年期症状などでよく提供されるようです。 当院でも近日発売予定です。 もちろん、すべての方に有効とは申しませんが、「手術まではちょっと困る」という方に治療選択枝があっても良いかなと考える次第です。

K-NOW人工肘関節 関節リウマチの肘関節障害に対する人工肘関節置換術

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今日は先日、執刀させていただいた。 人工肘関節のお話し を少しさせていただきます。 今回、関節リウマチの患者さんからご相談をお受けしました。 「夏ごろから痛みがあったのですが、何となくかばいながら使っていました」 とのこと、私の外来に通院していただいていたので、「気が付いてあげれなくてすみません。一度レントゲンを確認しましょう」との流れで確認すると腕尺関節の変形がございました。 右の図のようを変形した状況を呈しています。 痛そうですよね。 そこで、提案させていただき、K-NOW人工肘関節置換術の手術をさせていただきました。 「上肢の曲げ伸ばしで痛みが続く」「車の運転や食事動作が非常に苦労する」 と伺いましたし、 鞄を持つ動作などは、半ばあきらめていた ようです。 「あきらめるのはもったいないので、ご家族とも相談して体調を整えてしかる時に行いましょう」とお話しをしておりました。 右図が出来上がりとなります。以前はセメントのみの仕様でしたが、現在は右上のカタログのようなセメントレスも使用可能となりました。 関節リウマチのお薬が非常に進歩しているなかでは、なかなかこのような手術をさせていただく機会も減ってきておりますが、 「痛みにあきらめる」ことなく、ご相談いただければと思います。 手術には長所と短所はございますので、 手術経験豊富な先生と 手術の是非については良くご相談していただければと思います。