K-NOW人工肘関節 関節リウマチの肘関節障害に対する人工肘関節置換術
今日は先日、執刀させていただいた。人工肘関節のお話しを少しさせていただきます。
今回、関節リウマチの患者さんからご相談をお受けしました。「夏ごろから痛みがあったのですが、何となくかばいながら使っていました」とのこと、私の外来に通院していただいていたので、「気が付いてあげれなくてすみません。一度レントゲンを確認しましょう」との流れで確認すると腕尺関節の変形がございました。
痛そうですよね。
「上肢の曲げ伸ばしで痛みが続く」「車の運転や食事動作が非常に苦労する」と伺いましたし、鞄を持つ動作などは、半ばあきらめていたようです。
「あきらめるのはもったいないので、ご家族とも相談して体調を整えてしかる時に行いましょう」とお話しをしておりました。
右図が出来上がりとなります。以前はセメントのみの仕様でしたが、現在は右上のカタログのようなセメントレスも使用可能となりました。
関節リウマチのお薬が非常に進歩しているなかでは、なかなかこのような手術をさせていただく機会も減ってきておりますが、「痛みにあきらめる」ことなく、ご相談いただければと思います。
手術には長所と短所はございますので、手術経験豊富な先生と手術の是非については良くご相談していただければと思います。