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関節リウマチの高度PIP関節変形に対する人工指関節置換術の学会発表動画

  以前より専門学会で発表していた演題を本ブログに少しずつアップさせていた抱こうと思います。患者さんにとって良い情報になればと思います。 本発表は関節リウマチの指変形にも色々ありますが、70度以上のPIP関節の屈曲拘縮(ほぼ指が曲がりぱなしの状況ですね)の患者さんに対して、少しでも可動域が獲得できるように、顔を洗いやすく過ごしていただくようにとの思いから、施行してきた症例のまとめ発表となります。 ちょっと、専門性が高いのですが、動画ですので、見ていただければその限界と良さが伝わればと思います。 成績にバラツキがある事実もありますので、すべての患者さんにお勧めしてよいかは別ですが、一定の水準まで良くなるのではと思います。 悩まれている方、もうあきらめなさいと言われてしまって途方に暮れる方いらっしゃるようですので、参考になればと思います。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com

日本リウマチ学会のオンライン学術集会

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  例年ならばこの4月中旬からは、日本手外科学会と日本リウマチ学会が開催され、新しい情報を吸収できる喜びと、旧知の先生方との生の情報交換を楽しみにしていたのですが、やはりコロナウイルスには叶わず、ハイブリッドとなりました。  オンラインでの講演会にも慣れてきました。このレベルの学術集会でのオンライン開催の大きなメリットは ① 好きな演題を好きな時に聴ける(会場では同じ時間帯に7から8演題口演するため無理) ② 落ち着いて聴けるため、頭に入りやすい(会場での集中して聴くのも良いのですが、つかれます)  個人的には、演者の話を集中して聴くことで「何が重要か」「何が言いたいのか」「何がポイントなのか」を受け止める練習をしているような気分でした。実際、わかりにくい論点をご質問したり、座長さんが同じ疑問点を質問されると「先生もそう思いますよね」とうれしいものでした。  実は、患者さんとの会話にもこの点が大切でして、こちらのお話したいことを、患者さんにお伝えする上で、まず「患者さんが何を欲しているかを伺うこと、おもんばかること」が、ポイントになります。  会話のキャッチボールとご理解いただくための説明力、少しづつですが、向上したいものです。      今年の学会雑誌の表紙です。竹内先生の切れのよい口演には、なんども感銘をうけたものです。  

K-NOW人工肘関節 関節リウマチの肘関節障害に対する人工肘関節置換術

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今日は先日、執刀させていただいた。 人工肘関節のお話し を少しさせていただきます。 今回、関節リウマチの患者さんからご相談をお受けしました。 「夏ごろから痛みがあったのですが、何となくかばいながら使っていました」 とのこと、私の外来に通院していただいていたので、「気が付いてあげれなくてすみません。一度レントゲンを確認しましょう」との流れで確認すると腕尺関節の変形がございました。 右の図のようを変形した状況を呈しています。 痛そうですよね。 そこで、提案させていただき、K-NOW人工肘関節置換術の手術をさせていただきました。 「上肢の曲げ伸ばしで痛みが続く」「車の運転や食事動作が非常に苦労する」 と伺いましたし、 鞄を持つ動作などは、半ばあきらめていた ようです。 「あきらめるのはもったいないので、ご家族とも相談して体調を整えてしかる時に行いましょう」とお話しをしておりました。 右図が出来上がりとなります。以前はセメントのみの仕様でしたが、現在は右上のカタログのようなセメントレスも使用可能となりました。 関節リウマチのお薬が非常に進歩しているなかでは、なかなかこのような手術をさせていただく機会も減ってきておりますが、 「痛みにあきらめる」ことなく、ご相談いただければと思います。 手術には長所と短所はございますので、 手術経験豊富な先生と 手術の是非については良くご相談していただければと思います。

関節リウマチの手指変形 ~ 手指の変形① ~

  関節リウマチの手指変形については、色々なパターンがあります。関節リウマチは関節が腫れて関節バランスが崩れて発生します。薬物治療をしっかり行い、最小限の変形に食い止めることが大切です。MP関節においては、小指側(尺側)に変形しやすくなります。  このブログでも少しづつですが、変形の原因、治療、生活する上での考え方などをご紹介していこうかと思います。