早く相談に来てほしい骨折①(~舟状骨骨折~)
いつもと異なるタイトルですが、舟状骨骨折(手関節)は、初期治療と陳旧性、偽関節になってからの治療では、患者さんの負担が大きく異なります。
新鮮骨折ですとheadless screwで対応がほぼ可能ですし、外固定も短期間で済みますが、陳旧性、偽関節になってしまうと、腸骨(骨盤の骨)や橈骨遠位部などから新鮮骨を採取しての骨移植術となります。また、骨折の癒合を待たなくてはいけませんから、必然的に骨癒合期間(レントゲン判定で約3か月)までは外固定、装具、使用制限など生活の負担がかかります。「転倒したけどすぐに手関節が40度ぐらいは動いたからOK」などと思っていても、3日ぐらいずっと「動かすと手首は必ず痛い」などの方は、必ず整形外科、手外科専門医にご相談していただきたいです。
見つけてもらったら適切な治療が受けられますし、骨折がないならば安心して、その後も生活できます。
安心、安全を心掛けることは、日常生活を維持するためにも重要です。
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