TFCC損傷って治らない?
先日、他院からいらした患者さんで、「前の先生はTFCCは治らないから無理せずに使っていきましょう」と言われ、2年間我慢していた方が来院されました。
社会人スポーツですが、我慢していて練習ができないとのことです。
endpointもありますので、MRIと関節造影で尺骨短縮で対応可能であることを患者さんにお話ししたところ、非常に喜んでいただけました。「治療法があると聞けただけでもうれしいです。」とのことでした。
手術をすると生活が2か月ぐらいは、制限がかかることはお話しして、職場と相談してみたいとおっしゃっていました。
治療が難しい病態は確かにあります。患者さんには、治療方針をすべての可能性をお話しするようにしています。難しい症例はきちんと上級の先生に紹介することが非常に重要なのです。
漠然と期限を切らずに治療を進めることは、患者さんに不要な期待と我慢を強いるだけかもしれません。
患者さんとの治療に引き続き、真摯に取り組むことを、改めて思わせていただいた事象でした。
コメント
コメントを投稿