今週の症例から ~橈骨遠位端骨折の術後可動域~
橈骨遠位端骨折は、骨折が治っても可動域に制限が残る場合もございます。骨折なので骨が治ることがまず第一目標になりますが、この骨折は、手関節の動きに重要な部位ですので骨の癒合と同じくらい動きも大切です。
目標とする可動域は、45度の掌屈、背屈があることが望ましいです。ひねる時に痛みが残らないようにしないと日常生活動作も困りますので、注意が必要です。医療機関によっては「使っているうちに馴染んできます」という言葉を使いそうになりますが、本当になじめるかは重要な問題です。「痛みが出てしまって動かせない」など気になるキーワードが治療中にある場合は、主治医の先生と治療の方針と目標について再確認していただければと思います。
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