足の学会での症例報告発表 ~腓骨筋腱脱臼の手術治療~
以前発表した 腓骨筋腱脱臼の手術治療のポスター発表です。一般的には、足関節の捻挫だと思っていたら、この症例のようなことが発生する場合もあります。この病態を知っていれば、鑑別診断として診察でも注意するのですが、診察の状況によっては見逃される場合もありますので、疼痛が続くようでしたら、再度症状に対してご相談してほしいと思います。学会発表にしたのは、手術の方法を工夫させていただいたからです。腓骨筋腱の滑走床を作り直すために、腓骨筋腱溝を掘削形成してから同部が癒着しないように骨膜で滑走床を作り直してから、腓骨筋腱を整復、制動しています。肘の肘部管症候群の亜脱臼の手術の一つに骨溝形成術がございますので、それの応用編です。 コツの形態が低形成でもあったため、一工夫させていただきました。結果も伴っていて、患者さんにご満足いただけております。
特に症例2の女性は、食品関係の仕事でしゃがんだり、立ったりとが頻回でお忙しく、仕事を辞めようかと悩まれてもおりました。
「また仕事できるようになりました」と言われてほっとした思い出がよみがえります。
今後も続く患者さんからのご相談に、一緒に良い治療を考え、提案させていただければと思います。
手肘の手術以外にも、多くの先輩・同僚との縁で患者さんにお力になれるものがまだまだ私の中にもありそうです。
谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP
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