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今日の症例から ~手根管症候群の手術タイミング①~

  最近、手根管症候群のご相談を良く頂きます。 他院からの流れていらっしゃる方が多いので、保存療法を経験して満足度が低いため来院されているようです。  まず、この病態は末梢神経の絞扼性障害なので、投薬だけで経過を見ていくなら「神経が継続的に圧迫されている状態である」ということを意識して治療を受けていただきたいです。  手根管症候群は、病期の最初が最も違和感があります。短時間でしびれが消失したりもしますが、 しだいに痛みに慣れると感覚的に鈍くなる (神経が鈍感になっている)ので、痛みが軽減しているかと誤解されることも多いのです。防御知覚が低下してきているので、握力低下や物をつまんでいる感覚が鈍くなってくるのもこのころです。  当院では、手術されている患者さんの画像を一緒に見ていただきながら、病気の現状をご説明し、さらに今後の治療方針、予定を考え提案しております。 「神経が継続的に圧迫されている状態」を改善させるためには、 患者様の創意工夫と治療の転換が必要となることも多いです。  手術は怖い方もいらっしゃるかと思いますが、80歳代でもされている方は多くいますので、是非一度、きちんとご相談されるのがよろしいかと思います。

今日の症例から ~母指CM関節症の保存療法~

  最近、手指の痛みとして母指CM関節症のご相談を多く受けます。多くの場合、注射と固定装具で2から3か月の生活工夫でやりくりできることが多いのですが、難しい場合はどうされるでしょうか?  「痛くないよに使いましょう」「手を休ませましょう」なども優しい言葉なのですが、どのように休ませるかが重要です。  また装具を自主的に購入される方も多いのですが、ある程度の固定力がないと物を把持する時に痛みますので、残念ですが効き目がありません。  注射と正しい固定療法が、手術をしないでやり過ごすための第一段階になります  もちろん、関節を処置していませんので、亜脱臼や関節軟骨の摩耗が修復するわけではありません。  手指の使い方を覚えていただくことが重要です。もしも手術になった時も、リハビリで手指の優しい使い方が役に立ちます。

海外の学術論文に掲載されました

  先日、慶應義塾大学上肢班の鈴木拓先生の論文が海外の学術雑誌に採用され、私も共著者として掲載されました。以前、日本で私が発表していた症例も加えて鈴木先生がまとめ上げた英語論文です。  TFCCのロッキング(英語ではブロッキングになっています)の症例です。ちょっと専門的ですが、慶應義塾大学の中村俊康先生がTFCCの三次元解剖を解明し、臨床治療の流れをリードしてきた分野です。私自身も直接、中村先生にご指導いただき臨床に生かしてきた分野ですので、形になると感慨深いものです。  本疾患の病態解明の基礎になる論文になりますので、今後の患者さんの治療にもプラスになるものと思います。

今日の症例から ~肘内側側副靭帯損傷とMRI~

  本日は靭帯縫合術を施行してまいりました。  診断基準にMRIだけを用いる先生が多いかと思いますが、私は局所麻酔を用いてのストレス撮影を重要視しています。肘の機能として外反した時に前腕屈筋群とともにどれだけ支持性が残っているかが重要だからです。  前腕に内出血が出ているなどはまさに屈筋群の損傷を強く疑うサインです。私自身は学会の発表と論文発表をしてきましたが、今日の患者さんもまさにその流れです。  MRIだけとって「切れていますが大丈夫でしょう」と言われても何をもって大丈夫なのかが重要です。  大丈夫の根拠が先生の経験だけが頼りでは、その先生が専門医でないなら、、、。どうでしょうか?  私は不安です。

今日の症例から ~肘の専門医から見た野球肘①~

  中学1年生の野球肘の相談を受けています。 他院で受診すると「ねずみがあるから3か月お休みしてください」と言われたようです。  休むことは、悪くないのですが「どう休むのでしょうか?」 トレーニングをすると言われていたようですが、「休んだ先の結果とその時うまくいかなかったら何が起きるのか」について言及していないのです。  外側型の野球肘で遊離体がある場合、ひっかかりがでますので痛みがでること必発です。プレイしているどこかで引っかかる、痛みがでるなら早めに鏡視下摘出が選択枝と出てくるべきです。   小頭の欠損が大きければ, パフォーマンスの回復を目指すなら関節形成術を考えます。  野球肘の検診については、色々な考え方があり ます。トレーナー目線、医師目線などできる手技によってその手法、指導方法、などさまざまです。受診する前には、かかる医院が 肘専門医であるかを確認してから相談して欲しいです。  お願いします。

今日の症例から  ~手根管症候群~

 たびたび掲載させていただく手根管症候群です。  「指先の感覚が鈍いんです」「服のボタンがかけずらい」などの症状がありませんか?  「たまにしびれが強くなる」「朝だけだから大丈夫かな」など、患者さんから伺う最初のサインはためになります。  決まりはないのですが、1か月もしびれが続くなんておかしいなあ?と感じていただければ、一度、ご相談してほしいのです。  そのままにしておくと、治療しても回復しにくくなることがあります。その境界線を越えないように早めの受診をお願いいたします。  早めの受診で治るのに、、、。  もったいないです。  80歳を超えても初発のしびれならば治る人は、治ります。症状も良くなります。  あきらめないでほしいです。

今日の症例から ~上腕骨外顆骨折~

  子供さんの肘骨折で注意が必要なものは、この上腕骨外顆骨折です。転倒、転落してけがをする骨折ですが、意外と肘の曲げ伸ばしができたりします。  また、一見、大きなズレがないようにみえて、開業医さんで保存的にギプスで対応しますが、途中でズレてしまうこともあり注意が必要な骨折です。  肘の骨折ですが、手関節まできちんとギプス固定することが肝心です。  子供の骨折は、心配が尽きないと思います。  きちんとした説明、治療方針をもって診療してまいります。