橈骨遠位端骨折の術後写真
久しぶりに外傷のお写真を載せておこうかと思います。いくつかのplateを使用しておりますが、橈骨遠位端骨折は手をついて受傷しますが、手術をする程度、タイミングなど悩ましいこともあるかと思います。
左のような骨折ですと先生によっては大丈夫かなと思う方もいるようですが、実は関節の中に骨折線が入っている、危険な折れ方です。
側面でみると背側にだいぶ転位もしていますので、きちんと手術をして治したいものです。
手術をすると比べていただければわかりますが、元の形状に限りなく近づけて固定できますし、その分だけ早く手を使うことが可能となります。
確実に治すことで、手関節の機能がけがをする前に戻りやすくなります。
一人暮らしのお年寄りの方などは、4から5週間ギプス固定で不自由となることと1週前後から手を使えるようになるのとでは、やはり差が開きます。
家族の理解も必要ですが、是非、きちんと治していただける整形外科か手外科専門医に相談して欲しいです。
手外科専門医はその点、詳しく説明していただけます。
「正確に治す」「変形を残さない」「機能を回復する」
これは、患者さんにとって必ず良いことにつながります。これらを怠らない努力をしていこうと思います。