手根管症候群に対する私の治療方針
今回は、以前四国新聞社から依頼をうけた、読者からの質問をうけた記事を転載させていただきます。
手根管症候群は手のトラブル疾患として有名なものです。
日本手外科学会広報委員会の先生方監修のパンフレット1shukon_4.pdf (jssh.or.jp)もございますので、気になる方はそちらも参照いただければと思います。
細かい字で申し訳ありませんが、神経は新品にはなりませんのである程度の段階で助けてあげてほしいと思います。
患者さんが受ける疾患による痛みは、不安を増悪させますので、患者さんも投薬や治療にご理解いただきやすいのですが、しびれまでですと意外と慣れてしまいます。
時間がたつほど、神経変性も進みますので、本来の神経の反応よりも鈍くなります。
これはこれで痛みがメインでお困りの方には、軽く感じたりします。
症状が快方に向かえば、生活しやすくなりますので、本来の正中神経のダメージが蓄積されていくだけです。
ちょっとした落とし穴ですので、個人的には心配なことです。
一定のチエックポイントや期限を設けて症状が遷延するのか、改善するのか、悪化しているのか 気にかけていただきたいです。
しびれはご本人にしかわからないものです。
体のサインを冷静に判断して、手外科専門医とご相談いただければと思います。