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Kanavel signs(カナベルの4兆候)はとても大切です

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1週間前に棘が刺さったものの様子をみていたとのことです。皮膚科に行かれましたが手指の問題だからとご紹介をいただきました。 来院された時の写真がこのようになっています。  爪の周りが暗赤色で腫脹、疼痛が明らかです。 本来の色とは明らかに異なります。 これは、棘がささったことで皮下脂肪の組織が細菌感染を起こして周囲の正常組織がダメージを受けています。紫斑とその周囲の変化は炎症腫脹を呈しています。 この状況をKanavel signsと言います。 教科書的には、炎症を起こすことで 熱感・発赤・腫脹・疼痛の4つが発生することをさします。最後に機能障害が起きるので、これを含めて5兆候にする教科書もありますね。 この4つがそろっている場合、患者さんの局所にとっては危険な状況です。 指のこの部位ですと細菌に起因する骨髄炎や腱鞘炎が発生する可能性が危惧されます。そこまで悪化すると機能障害(先ほどでてきましたね)が残ります。この方も1か月の治療期間を要しました。 どうぞ、何か起きたら困りますので、早めの診断と治療を心掛けてください。

母指CM関節固定術後1年6か月

患者さんは70代の女性です。当時「物をつまむといたい」   「ズボンのすそをたくし上げると指のつけねが痛い」「フライパンを持つと痛い」といった愁訴がありました。 母指のCM関節症を関節固定して1年6か月が過ぎました。 患者さんの笑顔がうれしいです。 非常に便利になったんですと、言っていただけました。 また、半年でのfollowとなります。 母指を使う時だけ痛いことも多いとは思いますが、あきらめずにお困りの場合はどうぞ手外科専門医とご相談いただければと思います。

珍しい手根骨の癒合症

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 今日は珍しい手根骨癒合症を提示いたします。労作時痛があるのでご相談を受けたのが数年前でした。お仕事柄仕方ないですね。などとお話しをして半年に一回、外来でお会いしております。レントゲンでまるで間違い探しのようなのですが、違いがわかりますか? よく見ると骨がくっついてますよ。 レントゲン正面像です これは側面像 斜位像となります もう一つの斜位像です   赤矢印の部分が癒合部位です。 珍しいので私自身が興味があるのですが、幸い、患者さんの手関節の動きは問題ないのです。させていただいております。 きれいな背屈可動域です お仕事の負担だけ 注意いただくように 生活指導をさせていただいております。 掌屈も問題なしです 変形治癒で関節固定をせざるを得ない場合の参考になるので 私自身にとっての教科書です。 今後も一つ一つの状況を 丁寧に拝見させていただきます。

ちょっと工夫したマレット指の手術の術後6か月

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 2023年は色々ありました。 本年もよろしくお願いいたします。 今年の1つ目は、前回載せていた患者さんの6か月後の最終診察での外観と動きを提示させていただきます。 手術後は2週目からは制限なく使用いただきました。仕事に支障ないようです。 経過をみせていただくために手術後1、2、3、6か月ごとに写真と診察で拝見しましたので、今回で卒業となります。 骨折の状況によっては石黒法でない方法も行います。早期に手を使いたい方は特殊な手術方法ですが適応があると思っております。 患者さんの骨折状況は一人ひとり異なります。オーダーメードとまではいきませんが、治療方法は医師にも癖や得意なものがあります。どうぞ、患者さんにとって最良な方法を選択、提示できるように今年も進んでまいります。 6か月時点の側面でのレントゲン 外観 動画になります。

ちょっと工夫したマレット指の手術

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いつもご覧いただきありがとうございます。 今日の症例は、ちょっとマレット指の固定方法を提示してみます。 「突き指」と思って整形外科を受診されて「指先の骨が骨折していますよ」と言われた方もいるかと思います。骨折がある場合は手術治療の方が意外かと思われる方もいるかもしれませんが、安定した成績が得られやすいです。 通常は、私も愛用しているextended block pinによる手術(いわゆる石黒法)を基本的に行っております。このような指先の骨折の場合は、 このワイヤー2本で挟み込むように固定します。術後4週間ぐらいの固定とわずかなワイヤー2本で簡便にまとまるため、患者さんの指にも優しい手術です。 最初に考えた石黒先生はアイデアが秀逸で、尊敬している先輩のお一人です。 ところが先日、きた患者さんは、ちょっと異なるタイプの骨折でした。 ピンぼけですが、はがれている薄い骨片です。 こんな時には、道具が間に合う必要もあるのですが、小さな金属フックを使って引き寄せて固定する手術となります。 この術式で手術を終えると外固定が不要での生活ができますので、なかなか便利かと思います。 テクニック的には前者の石黒法が普遍的なもの(一般的な整形外科の先生方ならば習得されていることが多い術式)ですが、こんな方法も必要になったりします。 けがをされた方も骨折のレントゲン写真をみて、術式を選べるわけではないのですが、どうぞまずは信頼されている整形外科の先生にご相談いただければと思います。

足の学会での症例報告発表 ~腓骨筋腱脱臼の手術治療~

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以前発表した 腓骨筋腱脱臼の手術治療のポスター発表です。 一般的には、足関節の捻挫だと思っていたら、この症例のようなことが発生する場合もあります。 この病態を知っていれば、鑑別診断として診察でも注意するのですが、 診察の状況によっては見逃される場合もありますので 、 疼痛が続くようでしたら、再度症状に対してご相談してほしいと思います。 学会発表にしたのは、手術の方法を工夫させていただいたからです。 腓骨筋腱の滑走床を作り直すために、腓骨筋腱溝を掘削形成してから同部が癒着しないように骨膜で滑走床を作り直してから、腓骨筋腱を整復、制動しています。 肘の肘部管症候群の亜脱臼の手術の一つに骨溝形成術がございますので、 それの応用編です。   コツの形態が低形成でもあったため、一工夫させていただきました。結果も伴っていて、患者さんにご満足いただけております。   特に症例2の女性は、食品関係の仕事でしゃがんだり、立ったりとが頻回でお忙しく、仕事を辞めようかと悩まれてもおりました。 「また仕事できるようになりました」と言われてほっとした思い出がよみがえります。  今後も続く患者さんからのご相談に、一緒に良い治療を考え、提案させていただければと思います。  手肘の手術以外にも、多くの先輩・同僚との縁で患者さんにお力になれるものがまだまだ私の中にもありそうです。    谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com

人工指関節置換術 5年経過しました

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  久しぶりにfollowの外来でお会いできた患者さんです。当時、関節リウマチのため、手指が尺側偏位されていて外観が気になっていたとのことで手術をご希望されました。 MP関節に人工関節を挿入しています。シリコン製のインプラントなので軟部バランスで制御していくのですが、 この方は術後5年を経過しています。 外観も保たれているので、患者さんの満足度は高いようです。 外観はこんな感じが維持できています。 動きなどはスムーズに使っていただけています。 バランスに注意すれば患者さんの満足度の高い手術です。すべての先生が執刀できるわけではありませんが、手術後のイメージの参考になれば幸いです。 谷野医師勤務 藤井外科胃腸科・整形外科のHP www.tanino-tegeka-seikei.com