人工指関節置換術 5年経過しました リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 7月 12, 2023 久しぶりにfollowの外来でお会いできた患者さんです。当時、関節リウマチのため、手指が尺側偏位されていて外観が気になっていたとのことで手術をご希望されました。MP関節に人工関節を挿入しています。シリコン製のインプラントなので軟部バランスで制御していくのですが、この方は術後5年を経過しています。外観も保たれているので、患者さんの満足度は高いようです。外観はこんな感じが維持できています。動きなどはスムーズに使っていただけています。バランスに注意すれば患者さんの満足度の高い手術です。すべての先生が執刀できるわけではありませんが、手術後のイメージの参考になれば幸いです。 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ
本日の手術後症例 ~母指CM関節症の手術後~ 11月 28, 2021 本日の外来には、昨年手術をした母指のCM関節症術後の方がいらしていたので、動画をとらせていただきました。 手術なので、指を使う上で馴染むまで気になることもあったようですが、本日で1年ぐらいです。 外観ではわからないぐらいの状況の傷です。右手を手術されています。 動画も撮影させていただきました。 つまむのも力がしっかり入っています。私の指の色も変わるくらい引っ張り合いができています。「痛みがとれたのが何よりです」と伺いました。 動きやすいとは言われなかったのですが、関節形成術という方法にしているので、手のひらをテーブルにつけることは、関節固定術よりもしやすいことが多いです。 肉体労働などしっかり手指のつまみ動作が必要な方にはご相談で固定術を行っています。どちらの手術にも長所、短所はございますので執刀していただく先生とご相談がよろしいかと思います。 「無理しないでつかえば大丈夫」「痛くないように使ってください」は、私も申しますが、永遠にこの2つの説明だけでは患者さんも納得していただけないと思います。 お困りの方が来訪される訳なので、対策として手術もあることをきちんと説明してくれる整形外科医、手外科医とご相談いただくのがよろしいかと思います。 続きを読む
手首の付け根が痛い ~母指CM関節靭帯損傷~ 5月 02, 2021 しばらくお休みしていたのですが、また5月から今月の症例からということで私のお預かりさせていただいた 患者さんの病態について、少しづつ説明していこうと思います。 母指の付け根がなにかしら使う時だけ痛い方は結構多いかと思います。年齢にもよりますが、若い方ですとスポーツのけがで「突き指した」「親指がひっくり返った」「折れてなさそうだけど、使う時にはいつも痛い」などなど思い当たる節があるかと思います。 その中の一つに 指の付け根のCM関節靭帯の緩み が考えられます。 細かいことは置いておきますが、「ペットボトルのふたを開ける」「ビンのふたを開ける」「袋を引きちぎろうとする」などで痛い場合に疑われます。 知っている医師は負担のかけない方法や手術での治療も知っているのですが、残念ながら、患者さんに上手く伝わっていないようです。逆に先生方に上手く質問をしていただくと答えてくれるかもしれません。 質問の例として 先生:「無理しないように使ってください」 患者さん:「では、どうしたら負担がかからないのですか?」 この時に 具体的に使い方を指導して くれる先生は良い先生ですね。「 テーピング貼りなさい 」という先生は要注意です。それだけでは無理なので。 先生:「使う時だけ痛いなら、大丈夫です」 患者さん:「では、このまま不自由なままですか?」 この時に医師になぜ大丈夫かを説明させましょう。膝が痛い人も立ち座りや動いている時が痛いのです。関節の痛みは動くときに出ますので、手指でも装具を使って関節への過負荷を減少させます。保存療法の提案があるはずです。 先生:「様子見ていたら治ります」 患者さん:「どのくらい、どんな感じで様子見るのですか?」 この時にいつまで様子を見るのか聞きましょう。患者さんの手の状態によっては、手術を考える必要性も出てきます。待てば治る訳ではありません。前述の内容につながる説明、手術治療を説明してくれる先生は信頼できます。 最後に私がお預かりさせていただいた患者さんです。転倒して靭帯損傷をした患者さんでした。掌側の靭帯を他の腱を利用して修復、再建しています。 7年前に手術させていただいた患者さんです。 傷もきれいに治っていました。 介護職で仕事をされています。 皆さんにもこうなれる可能性があることをお伝えしたいです。 慣 続きを読む
ちょっと珍しい爪下の腫瘍(グロームス腫瘍) 3月 12, 2023 先日、久しぶりの症例がありました。実は5年ほど前に私が診断させていただき、経過観察をしてもらっていた腫瘍です。 指先がとくに痛いとのことでして、外観はこんな感じです。 画面の爪で右下が紫色にみえるようでしたら、それが腫瘍なのです。 グロームス腫瘍を思わせる典型的な外観像でした。 指先は動脈から静脈へと毛細血管網を形成して変化するのですが、その部位にあるグロムス細胞が異常増殖して起きる腫瘍です。 良性なことが多いのですが、まれに多房性に発生する方もいますので精査してからの手術が安心です。 手術の実際です。同部にきれいな腫瘍が露呈しました。これらを愛護的に摘出して爪床を修復して終了します。同部にあると爪甲との間にはさまって異常な痛みを訴える方も多いです。 この病態を知らなく、また、外観にはあまり目立った変化が出ていない場合は気づいてもらえない方もいらっしゃいます。 以前お会いした別の方では痛みの訴え強すぎるものの、診断してもらえず。逆に、不安神経症の疑いで心療内科に紹介状を書かれてしまったという残念なお話しもあります。 早期発見はそのあとの患者さんの生活が自ら選択できる上では、重要なポイントです。この方も自分のペースで経過観察されて、予定手術で生活への影響を最小限にされています。 細かい話になっておりますが、痛みがとれて喜んでいただけましたので、ブログにものせさせていただきました。 続きを読む