投稿

今週の症例から ~橈骨遠位端骨折の治療タイミング①~

  橈骨遠位端骨折には多くの治療方法や考え方があるため、出会った先生によって患者さんの治療が決定されることも多い疾患の一つです。  寿命には関連性はないことは知られていますが、高齢者が利き手を骨折すると日常生活の質がすぐに低下することは知られています。「 ギプスで待つか 」「 手術をしてすぐに使用するか 」ここは患者さんにとって最も重要な決断です。  手外科専門医の方からもう一つ注意点として足しておきたいのは、ギプスで待つ場合には、きちんと整復されない場合、変形が残ります。その場合、骨癒合が得られた後に、何らかの制限が発生するかをきちんと説明してもらえるかが患者さんにとって大切です。  先に起こりうるリスクを経験のない患者さんにご説明することも医師となったものの責任かもしれません。  「まずはくっついてから考えましょう」では、もっと治療は大変なんです。

スポーツにおける足関節靭帯損傷① ~大まかな治療方針~

 最近、セカンドオピニオンでも足関節靭帯損傷をお預かりすることが多くなりました。スポーツでの捻挫により来院された方には、その方の復帰時期を意識して指導しています。  頻度が多い訳ではないのですが、早期に前距腓靭帯と踵腓靭帯のダブル損傷の場合は、手術加療を勧めています。それ以外では、バランスリハビリを工夫しつつ生活指導で対応していることも多いです。  初期治療をおろそかにすると治るものも治りません。  腫脹の有無、内出血の有無、ストレス撮影の評価などは、治療方針に重視しています。初期の安静固定は次の治療につながります。 「 何となく治る」は本当に治るのか?主治医の先生ともう一度相談してみてください。

今週の診療から2019 ① ~ 野球肘外側型 ~

  今週の診療室からは、野球肘を取り上げます。野球肘には内側型、外側型、後方型があります。内側型が圧倒的に多く、今週も野球少年の患者さんをお預かりしています。レントゲンでの45度屈曲位正面画像、外反30度での内側上顆のはく離部分の把握が必須です。  前医で「様子見ましょう」「無理しないで行きましょう」とコメントされ、痛みが1か月続くとの相談を頂くパターンが多いです。  もちろん、骨の異常がない子もいましたが、投球時の痛みが走った思い出が聴取できると診断の大きな一助になります。すこし、休憩をあげればまた復活できます。野球がやりたくて、痛みを我慢する子も多くいます。  しかしながら、 コンデションをきちんと保つことで上の学年になっても 野球を目一杯楽しめるようにしてあげたい今日この頃です。  みんな、頑張れ! でも頑張りすぎないで!

連休中のスポーツと野球肘

  連休中はスポーツを盛んに行われていたと思います。試合、練習後のアイシング、ケアはできていますか?  数日間の休息が体には重要です。大谷選手がよいよバッターで出場するとのことです。  もしも故障をしても治療をすると晴れの舞台に戻ることはできますが、かかる時間を考えると間に合わないこともありえます。  予防が一番です。不安を感じたら、きちんと相談しましょう。診断することが体を守る第1歩です。

野球肘の内側部痛 ~小中学生の場合~

  野球肘をコントロールすることはなかなか難しいです。小学生高学年から中学生は骨端線が残っていますので、過負荷に伴う剥離骨折様のレントゲン像を見つけ出すことが大切です。もちろん、無いに越したことはないのですが、レントゲンでもしっかり捕まえることは可能です。MRIがすべてではありません。屈曲45度像や外旋斜位ときに内旋斜位を用いれば画像での評価に耐えられます。成長期の画像は、3から6か月単位で成長軟骨の見え方も変わりますので、より注意が必要です!  もしも診察してくれた先生に「とりあえず様子見ましょう」と言われたら、どのくらい様子見るのかを先生によく相談していただきたいと思います。  みんな早く野球やりたいんです。その期待に応えましょう。

もうすぐ日本肘関節学会

  今年も2月第2金土曜日で日本肘関節学会が開催されます。私も微力ながらお手伝いということで、座長依頼を受けております。  骨折や変性疾患の演題はもちろんのこと、症例報告やスポーツ関連演題、小児演題など様々な発表をこの2日間で見ることが可能です。外来診療をお休みして参加するので、それに見合ったものを吸収していこうと思います。

四国新聞 健康新聞の記事

  ちょっとしたご縁もあって、現在、四国新聞社さんの月1回別冊媒体で配布される健康新聞内の記事編集委員をさせていただいております。  内容を編集委員で吟味して編集、掲載しております。  私の記事も載せていただいております。この場を借りてお礼を申し上げます。  12月にデュプイトレン拘縮を上梓していただき、今度の3月にTFCC損傷を取り上げていただきました。  取り上げた病期に対する正しい知識と整形外科の標準医療をみなさんに知っていただく良い機会と思い精力的に参加していこうと思います。  記事を目にする機会がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。